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【第2回】「噛む」という行為は、実はとても特殊な動きです

前回は、これから10回にわたってお伝えする「咬み合わせの基本」について、
少し専門的な内容も含まれますが、
当院がどのような考え方で診療にあたっているかを知っていただくための連載であることをお伝えしました。

今回は、「噛む」という行為そのものについてお話しします。

私たちは普段、何気なく食事をしていますが、
実は「噛む」という動きは、単純に上下の歯が当たっているだけの動作ではありません。

噛むという行為は、

・脳が状況を判断し
・筋(主に咀嚼筋)に指令を出し
・その結果として
 歯列が接触し
 顎関節が動く

という、一連の制御の“結果”として起こっています。

つまり、歯は「噛むために勝手に動いている」のではなく、
脳と筋の指示を受けて、結果として使われている存在です。

この視点に立つと、
「歯並びがきれい=噛めている」
「その場で噛みやすい=問題がない」
とは必ずしも言えないことが見えてきます。

見た目が整っていても、
・噛むと疲れる
・無意識に食いしばってしまう
・治療を繰り返している
といったことが起こる場合、
歯そのものではなく、
その背景にある“脳と筋の働き”がうまくかみ合っていない可能性があります。

当院では、
歯の形や位置(いわゆる静的な咬み合わせ)だけでなく、
「どのように噛む動きが作られているのか」
という機能的な側面をとても大切にしています。

次回は、
「見た目が悪くても、機能的に問題がないことがある」
という、少し意外に感じられるテーマについてお話しします。

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