奈良で入れ歯治療をご検討中の方へ。
・入れ歯が合わないけれど我慢している
・噛みにくいのは年齢のせいだと思っている
・やわらかい物を食べていれば問題ないと思っている
このように感じておられる方は少なくありません。
しかし、噛めない状態が続くことは、単なる「食べにくさ」の問題ではありません。
実は、栄養状態の低下につながる可能性があるのです。
■ 栄養は「何を食べるか」だけでは決まりません
栄養というと、
・何を食べているか
・どれくらい食べているか
が注目されがちです。
けれども歯科の立場から見ると、
その前に大切な視点があります。
それが「きちんと噛めているかどうか」です。
■ 噛めないと、食品が減るだけではありません
噛みにくさがあると、人は無意識のうちに
・硬いもの
・繊維の多い野菜
・噛みごたえのある肉や魚
・豆類
を避けるようになります。
その結果、たんぱく質や食物繊維が不足しやすくなります。
ここまでは比較的イメージしやすいかもしれません。
しかし、もう一つ重要な視点があります。
それは、
「やわらかくすると栄養価が下がることがある」
という点です。
■ やわらかい=同じ栄養、ではない
例えば、ごはんとおかゆ。
同じ量でも、おかゆは水分が多くなるため、
エネルギー密度は下がります。
つまり、
“食べている量が同じでも、摂取カロリーは少なくなる”
ということが起こります。
これは主食だけではありません。
刻み食、ミキサー食、過度な加熱などにより、
栄養密度が低下することがあります。
「やわらかくしているから大丈夫」
ではなく、
“やわらかくすることで不足が生まれる可能性”
もあるのです。
■ 量も減りやすい
さらに、
噛みにくい入れ歯や合わない義歯を使っていると、
・食事に時間がかかる
・疲れる
・面倒になる
といった理由から、
自然と食事量そのものが減ることがあります。
若い頃、
患者さんから
「ダイエットになると思って我慢しています」
と言われたことがあります。
その言葉の裏には、
“噛めないことを受け入れてしまっている”
現実がありました。
しかし、高齢期における体重減少は、
決して良いダイエットではありません。
低栄養やサルコペニア(筋肉量の減少)につながる可能性があります。
■ 噛めないことは、栄養の「入口」が狭くなること
歯科の視点から見ると、
噛めない口は、
栄養の入口が狭くなっている状態といえます。
・食品の種類が減る
・やわらかくすることで栄養密度が下がる
・食事量が減る
・食欲そのものが落ちる
これらが重なったとき、
“食べているのに栄養が足りない”
という状態が起こります。
これはゆっくり進行するため、
本人も家族も気づきにくいのが特徴です。
■ 入れ歯治療は「歯の代わり」だけではありません
入れ歯や義歯治療は、
単に欠損を補う治療ではありません。
本質は、
「きちんと噛める状態を回復すること」にあります。
噛めることで、
・食品の選択肢が広がる
・栄養密度を保てる
・食事量を維持できる
・筋肉量を保ちやすくなる
こうした好循環が生まれます。
■ 奈良で入れ歯治療をお考えの方へ
奈良で入れ歯治療を検討されている方の中には、
「とりあえず形があればいい」
と考えておられる方もいらっしゃいます。
しかし、
合わない入れ歯を使い続けることは、
栄養状態や全身の健康に影響する可能性があります。
当院では、
噛み合わせや顎の動きも含めて評価し、
“きちんと噛める状態”を目指した義歯治療を行っています。
入れ歯は、
見た目の問題だけではありません。
噛む力は、
全身の健康を支える土台です。
次回からは、
・たんぱく質と筋肉の関係
・ビタミンと口腔環境
・栄養と義歯の適合
などについて、
歯科の視点からわかりやすくお話していきます。