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第3回 インプラントは痛い?怖い?手術の実際

第3回

インプラントは痛い?怖い?手術の実際

インプラント治療について説明すると、

患者さんから最も多く受ける質問のひとつが、

「手術は痛いですか?」

というものです。

また、

「骨にネジを入れると聞いて怖い」

「かなり大掛かりな手術なのでは?」

という不安を持たれる方も少なくありません。

確かにインプラント治療には手術が必要です。

しかし実際には、

患者さんが想像されているほど大変な治療ではないことも多く、

治療後には

「思ったより楽でした」

と話される方も少なくありません。

今回は、

インプラント手術の実際について、

できるだけわかりやすくお話したいと思います。

■インプラント治療で手術が必要な理由

前回までのお話で、

インプラントは

「人工の歯の根」

であると説明しました。

歯を抜いた後は、

歯の根そのものがなくなります。

そのため、

人工の歯を支えるためには、

まず顎の骨の中に人工の歯根を設置する必要があります。

これがインプラント手術です。

つまり、

インプラント手術は、

単に歯を作るためではなく、

その歯を長期間支える土台を作るための治療と言えます。

家を建てる時に基礎工事が必要なように、

インプラントでもまず土台作りが必要になるのです。

■手術中は痛いのでしょうか?

患者さんが最も心配される部分です。

結論から言うと、

多くの場合、

手術中に強い痛みを感じることはありません。

インプラント手術では、

歯を抜く時と同じような局所麻酔を行います。

しっかり麻酔が効いていることを確認してから治療を始めますので、

通常は痛みを感じることはほとんどありません。

もちろん、

振動や押される感覚はあります。

そのため、

全く何も感じないわけではありません。

しかし、

「痛みが続いて我慢する」

というような状況になることは通常ありません。

実際には、

虫歯治療よりも楽だった、

という感想を話される患者さんもおられます。

■手術時間はどれくらい?

これもよく聞かれる質問です。

症例によって差がありますが、

インプラント1本の埋入であれば、

それほど長時間になることはありません。

もちろん、

骨造成を行う場合や、

複数本埋入する場合には時間が延びることがあります。

しかし患者さんが想像されるような、

何時間も続く大手術ではないケースも多くあります。

大切なのは、

短時間で終わることではなく、

安全に正確な位置へ埋入することです。

そのため当院では、

事前の診断を重視しています。

■現在のインプラント治療はCT診断が中心です

昔と現在で大きく変わったことのひとつが、

CT診断です。

現在では、

インプラント治療前にCT撮影を行い、

骨の状態を立体的に確認することが一般的になっています。

CTでは、

・骨の幅
・骨の高さ
・神経の位置
・上顎洞の位置

などを詳しく確認できます。

これによって、

より安全な治療計画を立てることが可能になりました。

患者さんからすると、

「なぜCTが必要なの?」

と思われるかもしれません。

しかし実際には、

安全性を高めるための非常に重要な検査なのです。

CTについては、

今後の回で詳しく説明したいと思います。

■術後はどれくらい腫れるのでしょうか?

手術後の腫れについても、

多くの患者さんが心配されます。

腫れの程度は、

治療内容によって異なります。

例えば、

骨造成を伴う場合や、

上顎洞挙上術を行う場合には、

比較的腫れやすくなります。

一方で、

単純な1本埋入の場合には、

ほとんど腫れなかったという方もおられます。

一般的には、

術後2~3日頃がピークとなり、

その後徐々に落ち着いていくことが多いです。

もちろん個人差はありますが、

多くの場合は数日から1週間程度でかなり改善します。

■親知らずの抜歯より楽だったと言われることもあります

患者さんから時々言われるのが、

「親知らずの抜歯の方が大変でした」

という感想です。

もちろん、

全ての症例でそうなるわけではありません。

しかし、

強い炎症を伴った抜歯や、

横向きに埋まった親知らずの抜歯などと比較すると、

インプラント手術の方が術後反応が少ない場合もあります。

これは、

インプラント治療が事前に十分な診断を行い、

計画的に進められることも関係しています。

■手術よりも大切なことがあります

患者さんはどうしても

「手術そのもの」

に意識が向きがちです。

しかし実際には、

手術は治療のスタート地点に過ぎません。

本当に重要なのは、

その後インプラントをどう維持していくかです。

例えば、

どれだけ手術が成功しても、

清掃ができなければ炎症が起こる可能性があります。

噛み合わせが悪ければ、

過度な負担がかかることもあります。

つまり、

インプラント治療は

「埋める治療」

ではなく、

「長く維持する治療」

と考えた方がよいかもしれません。

■当院が大切にしていること

当院では、

単にインプラントを埋入することを目的にはしていません。

大切なのは、

その方が長く快適に使えることです。

そのため、

手術のしやすさだけでなく、

・清掃性
・噛み合わせ
・将来の管理
・高齢化への対応

まで考慮して治療計画を立てています。

時には、

インプラントだけでなく、

義歯や他の治療法を組み合わせた方が良い場合もあります。

患者さんごとに条件は異なります。

だからこそ、

治療法ありきではなく、

その方に合った方法を一緒に考えることが大切だと考えています。

■次回はインプラント治療の流れについて

今回は、

インプラント手術の実際についてお話しました。

手術という言葉だけを聞くと不安になるかもしれません。

しかし現在では、

CTによる診断や治療技術の進歩によって、

以前より安全に治療を行えるようになっています。

次回は、

実際にインプラント治療がどのような流れで進んでいくのか、

初診相談から被せ物の装着までをわかりやすくご説明したいと思います。

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